この作品において、慎一の役割は、慎一の父から教わった信念とは、結果として逆のものとなってしまったのではないだろうか。慎一は、本当は女の自殺を止めない、つまり自殺をさせてやろう、と考えたのに、結果として、慎一の言葉は、女を助けることになってしまっている。これは、女が、自殺について、慎一の言葉のあとに自分でよく考えた結果であろう。
 しかし、もしも作者が、自殺を肯定しよう、という考えの持ち主だった場合には、このような終わらせ方はしなかったであろう、と思う。
 というのも、慎一が言ったのは、「……あなたも、ぼくは止めはしません。」という言葉であって、「……あなたは、死なないでください。」と言ったのではない。女の思考によっては、女は自殺することもできたはずなのである。
 つまり、作者の考えのもち方によっては、女は、たとえば「誰も止めてくれはしなかった」と考え、自殺してしまう、という結末も十分有りうることである。
 よって、この作者は、明らかに自殺はよくない、という考え方のもとで、自殺をさせない、自殺を止める物語をつくったのであろう。
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 駄文。
 日本語なのに。

 やる気ないね。
 最後のほうとか。

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