クハ205-1201・クハ204-1201。
それが彼らの名である。

山手線への、E231系500番代投入により、大量に発生した“余り者”205系。

クハ205-1201・クハ204-1201は、そんな205系のうちの2両である。

もとは、2両とも「サハ205形」という形式であった。

しかし、山手線のように、11両もの車両を編成して走らせている線区は少ない。南武線も、短い編成を用いている線区の1つである。

彼らのように、山手線から南武線へやってきた車両は、20世紀にも、そして21世紀になっても存在する。
しかし、今までは、先頭車は先頭車のまま、中間車は中間車のままであった。

ところが、ついに205系の先頭車が足りなくなる見込みとなってしまったのである。

そこで、中間付随車、サハ205形が改造されるに至ったのである。

…私が、初めて205系1200番代を見たのは、秋田にある、土崎工場でのことである。

あれから約1ヶ月の時を経て、彼らはついに南武線にやってきた。

私は、矢向駅で再会した。

これから10年程、南武線を走り続けることであろう205系1200番代。彼らの今後の活躍に期待する。

所詮は界磁添加励磁制御だけどね。

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